看護師が知っておきたい逝去時ケア

逝去時のケアは、順番と効果的な方法で行うことがとても大切です。

 

なぜなら、ご遺体は、死語直後から経時的に変化が現れるからです。

 

乾燥や腐敗、筋の弛緩や硬直などの出現を踏まえ、

逝去時ケアの望ましい手順

(1) ご遺体のリスク評価と処置の選択

 

(2) 腐敗・乾燥への対応

 

(3) クリーニング

 

(4) 口腔内・鼻腔内のケア

 

(5) 下あごの固定(閉口のケア)

 

(6) クレンジング、髭剃り、保湿ケア

 

(7) 全身の清拭、患部・創傷の処置、ひげそり

 

(8) 衣類の着付け、整髪、メイク

 

(9) クリーニング(温めずに行う)

口腔ケア

死後硬直は、顎の硬直から始まります。

 

ですから、他の部位のケアを先に行っていると、
口が開かなくなることがありますから、
まずはじめに、口腔内のケアを行います。

 

口腔ケアの目的

 

口腔ケアは、口腔内の汚れを除去し、
腐敗や臭いの原因を取除くという目的で行います。

 

ですから、濡れたガーゼで口の中を拭き取るだけでなく、
ある程度の殺菌効果を狙い、拭き取りをします。

 

具体的には、たとえば、薬用リステリンやバイオティーンなどの
マウスウォッシュ等を用います。

 

口腔ケアの方法

 

口腔ケアの方法は、通常行う口腔ケアのやり方と同じですが、
患者さんが生前使っていた歯ブラシでは、
粘膜を傷つけてしまうことがあります。

 

口腔ケア用のスポンジブラシや、清浄綿を使って、
擦りすぎて出血してしまうことがないように気をつけて行います。

 

ケアの最後には、乾燥を防止するための保湿を行います。

 

嚥下対策として用いる口腔用保湿ジェルなどを、
舌と口唇に塗ります。

 

口腔ケアの手順

 

(1) マウスウォッシュを、口腔用スポンジブラシにつける。

 

(2) 歯、歯肉、舌をよく清拭する。

 

(3) 清拭後、舌と口唇に口腔用保湿ジェルを塗る。